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ストーカー被害

【贋怪談徒然日記(2462)】

★某月某日

勤務先の社長の孫娘さんが数年前ストーカー被害にあっていた。

当時の孫娘さんは学生。相手(ストーカー)は施設に通う障害者。

なんでも、学校の道徳の授業(?)で障害者と一緒に活動(ゲームしたりとか)したとき一緒の班になって一目惚れされたらしく、しきりに「可愛い」と口説かれ「好き」と告白され、スキあらば手を握ろうとされたとか。

その後、何故か孫娘さんの住所ほか個人情報をストーカーは入手(理由は解決した現在も未だに不明のまま)

被害内容をざっと書くと、校門前付近の電柱の影で待ち伏せされたり、自宅に無言電話入れられたり

家の近所をウロウロされたり、切手も宛名も無い手紙がポストに直截投函されたりしたらしい。

気持ち悪かったので部屋はいつもカーテンを閉めて真っ暗だったとは孫娘さん本人談。

親戚が近所を見回ったり、両親が送迎したりと傍から見るには色々大変そうだった。

そんなある日のこと、そのストーカーが勤務先に現れた。

客から「なんか変な人が…」みたいなことを言われたんで入り口を見ると

色とりどりの花束片手に、リクルートスーツに身を包んだ冴えない男が立っていた。

「何かご用ですか」と聞いてもボソボソ喋りで何言ってるかわからなくて埒が明かない。

不審者だし、そのまま社長に報告→あ、あいつは例のストーカー!で取り押さえられた。

別に立ってただけなら注意程度で済んだかもしれんだろうが、

スーツのポケットから小ぶりのアウトドア用ナイフ?

(折りたたみ式で、他にもハサミとか缶きりとかついてるやつ)が出てきてさあ大変、そのまま御用となった。

後日、事務所の応接間でストーカー飼い主である両親と、社長、孫娘さんのご両親が話し合い。

最初に対応した+αということで俺も業務終了後に来てくれと言われた。

俺が応接間に来たとき、ストーカー飼い主が涙目で演説の真っ最中だった。

「息子(ストーカー本人)は障害児だから物事の判断がつかない」

「でも今これで「やってはいけない」と学習したからもうしないはず」

「接触禁止の念書も書かせる。私たちの監視下にも入れる」

「ウチには他に健常者の娘が二人いる。一人は結婚して、もう一人はこの前やっと就職先が決まったところだ」

「これが原因で離婚や不採用になったら無関係の娘たちが可哀想。だから被害届け出さないで」

要約するとこんな内容。言うだけ言って頭を深々下げた。

場の空気が「ストーカーは許せない。でも無関係の娘さんを巻き込むのは可哀想」

みたいなことになっていたので俺が口を挟んだ。

「接触禁止令とか言ってたけど、接触って電話も含まれるけど知ってる?

 あんたらが監視するって言ってるけど、そこまで監視できる?あんたらの目を盗んでかけたらアウトだけど」

「念書もアイツが守ると思う?だって物事の判断つかないんでしょ?」

「娘が二人も居るなら想像つくでしょ。孫娘さんがどんな仕打ちを受けたか、どれだけ傷ついたか」

「分からないなら実際に得体の知れない男に待ち伏せされてみたらいい。どれだけ怖がるだろうね」

「あんたらはそれだけ残酷で無責任なお願いを社長たちにしてるんだ」

「そもそも健常者だか知らないけど『無関係の娘』を引き合いに出すなんて卑怯」

こんな感じ。

実際は緊張して噛みまくりで言葉も途切れ途切れだったけどw

俺の発言で目を覚ました(と思いたいw)社長たちが「あなたたちの要望は受け入れられない」と被害届け提出。

ストーカーはバッチリ前科者になりました。

実は俺、ストーカー野郎のこと知ってたんだよね…小・中学校の同級生だった。

上で書いた+αってのはそのこと。最初に対応したときもすげー気まずい顔されたわw

飼い主の言う通り、ストーカー野郎は生まれつきの障害児。

小学校では普通学級で俺等と同じクラスに居たけど中学から特殊学級に行った。

その頃から何故かストーカー野郎からターゲットにされてすれ違いざまに「キモイ」とか暴言吐かれたり

俺と肩がぶつかったりすると、ぶつかった部分を手で払いその手を壁に擦り付ける仕草を俺に見せ付けるようになった。

「やめてくれ」と反論ぽいことをすると「うわー!俺くんが虐める!」と騒いで周囲から同情の目を引く。

俺も俺でブサメンぼっちだったし、相手は特殊学級。だから教師は奴の言い分を完全に鵜呑みにした。

他、生徒も奴の肩を持つのが多かった。特に女子はクラス超えて全学年中で信じたように思えた。

絶対故意だと思う。教師に庇われる後ろでニヤニヤ指差して笑ってたし。

「健常者が障害児にイジメられるって、ねえ、どんな気持ち?」って言われてる気がした。

障害児でもイジメするんだな、と当時学習した。

おかげで俺の暗黒時代になったけどな。

本当は対応しただけでは話し合いの場に来いなんて部外者の俺が言われない。

「アイツ(ストーカー)のこと知ってる」って無理を言って参加した。

で、実際はご覧の有様で有耶無耶になるところだった。泣き寝入りしてください?冗談じゃない。

ストーカー野郎に健常者の姉と妹が居ることは知っていたが、姉は5歳、妹は3歳離れているので存在程度しか。

マトモな神経してるかもしれないけど知らん。あらゆる意味で『関係ない』

社長たちから「ありがとう」ってお礼言われたけど、ごめんなさい。

痛い目見やがれって復讐心優先で出た言葉であって、孫娘さんのためを思って言った訳じゃない。

中学の頃から『障害児』を楯に平気で悪いことをして、お咎め無しなのが許せなかった。

社会的制裁を受けろ。

しっぺ返しを食らえ。そればっかりだった。

被害届け出す寸前までストーカー家族は精神衰弱とかを主張してたけど考慮されなかった様子。

結果がストーカーは強制入院。飼い主は周囲の目が耐えられずに引っ越したと聞く。

手紙を直接ポスト投函も、待ち伏せもされなくなり、孫娘さんは次第に元気を取り戻していった。

そして今年の夏に孫娘さんは無事、嫁に行った。

Mさんからの投稿。

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