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【偽書】チェリーブロッサム 〔咲くるは早咲きの魂。散るるは諸見の雛神輿〕 31

「私?将棋の師匠に会う為だよ。鹿児島に居たの?二人共」

「うん。鹿児島駅で乗り換えの電車を待っていたら、駅前で大根満載の軽トラックに乗り込むミソカがいるじゃありませんか」

「ああ…あの時か」

「私は心配しちゃったよ。戦いの日々に疲れて大根農家に嫁いだんじゃないかって」

飛躍しすぎよ、サカエ。

「将棋の師匠なら痩せて神経質そうでメガネをかけていて和服姿とかなら満足してもらえるのかな?」

ミソカは私達が桜島大根満載の車に乗り込むのが将棋の師匠と結びつかないと思ったのだろう。

「確かにそれなら分かりやすいけれど、別に…」

「私の師匠はね、都会の生活が嫌で自然豊かな鹿児島に移り住んで、土を耕しながら将棋『も』指しているのさ」

「普通は将棋を指しながら畑を耕すもんだろ」

「移り住んだ時点で師匠は生活の中心を畑にシフトしたんだよ」

「今は将棋は趣味?」

「地元の人と気楽に指したり、子供達に教えたりはしているらしい。私も昨日地元の小学生に挑まれて指したよ」

「勿論、持ち駒を落としたりしたアレだろ」

「手抜き一切無しの真剣勝負だよ」

「ミソカって鬼?大学生だってミソカにかなわないのに、子供に手抜き無しって」

サカエが驚く。

「ああ。楽しかったよ。若くてピチピチした肌の小娘が次第に最初の元気を無くして無口になっていき、最後には屈辱の表情で参りましたと言わせるのは快感だな。師匠の前で人のスカートを捲ってパンツが地味だとか馬鹿にした罰としては」

「意外。ミソカにそんな悪趣味な部分があるなんて」

確かに体育の授業の着替えで見る限り、決して派手な下着ではなかった記憶はあるけれど。

「今度お手合わせしようか。サカエ?」

「遠慮しときます。身ぐるみ全部剥がされそうだし。女子力0の下着姿とか晒したくないもん」

「それ、皮肉かな?」

やはりそこ気にしてるのね、ミソカ。

「今度、下着勝負する?ハジメやハニーや文系メンバーも混ぜて。アッ…ユカは外そう。先日のメイド喫茶バイトでお派手なのに変えたかも知れないし。イヤだよね。派手な下着の巫女さんて生々しくてさ」

「やめい。サカエ。今名前出したメンバーからフルボッコにされるから。その前にミソカに瞬殺されるだろうけど」

「大丈夫。私は負けると分かっている試合には参加しないから」

「まずはミソカを撃破したお気楽女子校生サカエちゃん」

偽書チェリーブロッサム 〔咲くるは早咲きの魂。散るるは諸見の雛神輿〕 30

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