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台北

 シンガポールで愛馬2頭が出走するため、調教師の先生がオーナーズクラブに入れるよう手続きをして下さり、パドックの中で実際に出走する馬を眺めることができた。サビオのように鼻にテープを貼っている馬がいて、初めて見る光景についつい見入った。勿論、疑問はその場で解決!朝に道を聞けば夕べに死すとも可なり、聞くは一時の恥聞かぬは一生の損と思っているので先生に「あれ何?」と聞いた。鼻孔拡張テープであるとご回答頂き、鼾止めの馬版みたいなものかと理解した。

 現在の日本競馬では馬の競走能力に影響を与えるからという理由で使用禁止だが、あのテープにメッセージやイラストを描いて競争相手のジョッキーを笑わせたら有利にならないか?と考えたことは黙っていた。馬体を併せて後ろから迫って来る後続を確認しようとして振り返ったら、鼻っ柱のテープに目玉が書いてあったり「前見て走れ!!危ないぞ」と書いてあったら……ちょっとくらい調子が狂ったりせぬものか?でも、多分怒られるだろうなあ……。

 愛馬はそれぞれ3着5着と掲示板に載り、先生が管理している他の馬も無事に走りきったのを見届けてお暇した。翌朝は午前の便で台北に向かうのだ!ナイターで最後まで見ていたい気持ちは山々だが、涙を飲んでホテルに戻った。

 台北に来るとホッとする。今年開通した台北〜空港線を使い、多少ホテルから遠いが渋滞がないので快適に移動した。台北はどんどん進化し続けるが、決して伝統は忘れない。懐古と最新が仲良く同居する街・台北は、マレーシアとはまた違った懐の深さを持つ街である。その狭間に埋没すると、私は好きなだけ思考をスパークさせて走り回る。周囲に気兼ねせず見たいだけ見たい物を観察し、初めて見る物に驚いて感動する。それを批判的な目で見ない所が有り難いのである。

 しかし今回は台北のホテルに着いたのは既に午後6時前だった。そして、翌日午前10時にはチェックアウトする。更には、シンガポールで見つけられなかったベリーダンス用のアイテムを探したかった。が、台北で買い物をする予定をしていなかったのでカンニングペーパーを持っていない。全ては私の記憶が頼りである。スマホで調べた新規開拓ショップにまず突撃した。ダンス用の衣装を並べた小さなお店にどかどかと入り、ぐるりと見て金太郎の前掛けみたいなトップスと変わったデザインのスカートを購入した。

 が、これは単なる小手調べである。白い衣装に碧と白のベールを合わせて躍る演目に使えるヒップスカーフかブラベルトを青系と白系で探したかったので、小手調べを済ませるが早いか地下鉄に飛び乗った。幸い、目的地は同じ沿線にある。20分で着き、目的地に行ったまでは良かったが肝心の店の場所がイマイチ分からない。見覚えのある柱や消防設備を頼りにきょろきょろうろうろすること10分、無事発見した。

 とことこと店内に入り、店員さんの説明を聞きながら商品を眺め始めると、声を聞きつけた店のオーナーが奥から出て来て「おー!また来てくれたね〜!」と大喜びされた。これこれこういう理由でこういうのが欲しいと言うとあれこれ見繕って出してくれ、特別サービスで割引とおまけを頂いた。どうも私は物欲しげに見えるらしい……。

 「今度はいつ来るの?次はコーヒーを一緒に飲みに行きましょう!」と嬉しそうに誘って頂き、次はメールしてから来るね、と言ってお暇した。彼女の製品はかなり良く伸びる素材で作られているのでサイズの範囲が広い。ヒップスカーフでもブラベルトでも、どちらを使ってもいいように色は合わせて青系と白にしたが、ブラと白いトップスを組み合わせてヒップスカーフと揃えてもいいかも知れない。

 このお店に来た時は魯肉飯と野菜と卵を食べて帰る定番の店がある。髭親父の顔がトレードマークの店で、どれも美味しい。胃袋が四次元だったらいいのに……と思いつつ野菜をたっぷり食べ、ホテルに戻って荷造りした。いつも乗る便より1便早い便を予約したので、台北には実質数時間の滞在だったが、いつでもまた来れるから今糧は諦めた。

 台北で買ったアイテム、先生やお姉様方のお気に召すといいなあ♪

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